関心度の高い2つの治療方法が食道がんを治癒してくれるかもしれない

副作用の少ない分子標的薬剤による食道がん治療

ほとんどの治療で行なわれる抗がん剤治療。どのような治療実績があるのか見てみましょう。

食道がんの治療成績が向上する可能性アリ

転移が広がり進行しているがんや再発したがんには基本的に、抗がん剤治療が行なわれます。食道がんに投与される抗がん剤はシスプラチンやフルオロウラシル、ドセタキセルやネダプラチンなど数が少ないです。そして、抗がん剤によりがんの大きさが半分以下になる可能性は、約50%以下と高くありません。しかし、そうした中で、食道がんに使用できる”分子標的薬剤”の臨床試験が海外で実施されています。分分子標的薬剤はがん細胞の表面にあるタンパク質や遺伝子を狙って攻撃する薬で、通常の抗がん剤に比べて正常な細胞への影響が小さく、副作用も起こりにくいという特徴があります。今後、一般的な治療でも使える分子標的薬剤が誕生すれば、今以上に食道がんの治療成績が向上するかもしれません。

医者と男性患者

陽子線治療における実績と効果

近頃、あらゆるがんに最新治療が利用されていますが、その中でも陽子線治療への関心が高まっています。食道がんの治療にも適用されている、この新しい治療方法の効果や副作用、費用などについて見ていきましょう。

陽子線治療とは?

陽子線治療の歴史は古く、米国では1960年代から試され始めました。1979年には日本でも研究が行なわれ始め、現在は世界中から注目される最新治療法となっています。
陽子線治療は放射線治療の一種で、がんの病巣のみをターゲットとして治療できます。副作用は軽く、患者さんは身体的、精神的な負担を軽減できるようになりました。この最新治療法には従来、治療が難しかった様々ながんにも効果があると期待されています。

効果&実績

がん細胞のみを狙える陽子線治療は、他の正常な細胞へのダメージを軽減できるので、身体への負担が少なくて済みます。患者さんの治療後の社会復帰もスムーズですし、高齢者などの体力がない人でも治療を受けられます。また、合併症があり手術が受けられない人でも、陽子線治療なら施してもらえます。治療は通院しながら行なうスタイルとなっているので、入院する必要がなく自宅で過ごすことが可能です。このように様々な利点があり、QOL(生活の質)を保つことができます。治療の負担を軽減させたい方に最適でしょう。

副作用について

陽子線治療の副作用には、がん治療特有の脱毛や食欲不振、吐き気などは基本的にはありません。しかし、照射した部分が日焼けしたように赤くなったり、皮膚が黒ずんだりすることはあります。ただし、症状は照射角度によって異なるため、専門医に詳しく副作用について話しを聞いた方が良いです。がん治療に副作用は付き物ですが、陽子線治療なら副作用を緩和できるので、ひとつの治療方法として検討してみると良いでしょう。

費用は一体いくらなのか

先進医療として厚生省から認証を受けている陽子線治療は、健康保険制度が適用されないため、全額自己負担をしなければなりません。治療費用の平均は250~300万円と高額です。しかし、この金額はあくまでも目安となっており治療回数によって異なってくるので、医師にどのくらいの回数を重ねるのか確認した上で、治療費を算出してもらいましょう。がん治療を行なう際には、診察や検査、投薬や入院費なども必要になってきますが、こちらは、保険が適用されるので一部負担金だけを支払えば良いです。

治療と併用できる補完代替療法で症状や進行の緩和を試みよう

現在、補完代替療法と言う医療にも関心が集まっています。どのような効果があり、安全性は保たれているのかを知った上で、食道がんの治療に取り入れてみるのはいかがでしょうか。

診察

注目される補完代替療法の特徴

補完代替療法は、がん治療で行なわれる手術や抗がん剤治療、放射線治療などの補助や代替をする医療です。この医療には健康食品やサプリメントなどの食品、鍼・灸・マッサージ療法・運動療法・心理療法といった心身療法などが利用されます。食道がんの治療は人によってどのくらいの期間がかかるか分かりません。治療が難しく長引くこともあります。一部の患者さんや家族は、いつ終わるか分からない治療を少しでも早く終わらせるために、標準的な治療に組み合わせられる補完代替療法に関心を寄せるのです。

海藻

フコイダンは注目の健康食品

もずくやメカブ、昆布などのヌルヌル成分の中に含有されているフコイダンは、免疫力を強化してくれる機能があり、補完代替療法で頻繁に利用されています。このフコイダンには、アポトーシス誘発現象と言う、がん細胞やその他の不要な細胞を消滅させる働きや、血管新生抑制と言う、がん細胞が新しい血管を作るのを止めてがん細胞の成長を防いでくれる効果があると言われています。がん細胞の成長を抑えるのに有用なのです。

相談をする人

補完代替療法の安全性&効果

補完代替療法は必ずしも効果があるとは言い切れませんが、危険性は低いとされています。治療内容によって効果が変わる可能性もあるので、その点も留意して試してみた方が良いでしょう。費用や治療期間、リスクなどを医師と話し合い把握することで、自分に合っているか判断できます。がん治療を行なうときにインフォームドコンセント(病状や治療方針の説明と同意)を受けますが、そのときに治療に対しての疑問や不安をしっかりと伝えましょう。